焦りを感じた私は、食事制限など、いろいろなダイエットを試みました。しかし、何をいくらがんばってみても、3kgやせるのがやっとでした。そのうえさらに、リバウンドをくり返し、2005年のお正月には、ついに63kgに達してしまいました。この体重は、妊娠人力月のときと同じで、実際に、妊婦に間違われてバスで席を譲られたこともあったほどです。
そんなとき、さらにショックな現実に直面することになりました。病院の検査で、血圧がかなり高めになっていることがわかったのです。なんと最大血圧が160mmHG、最小血圧が130mmHGもありました。これはなんとかしないといけないと、痛感したのです。そこで、まず血圧を下げるために、野菜と水分を意識してとり、血液がサラサラになるように心がけました。
食事の最初に、スープやみそ汁などの汁物や野菜をとって、最後に主食を食べるようにしたのです。すると、始めてから20日で、体重が5kg落ちました。その後は緩やかに1ヶ月に1kgくらいのペースで体重がへっていったのですが、10kgヘったところで、体重のへり方が悪くなってしまいました。私がどうしたものかと悩んでいたときに、アドバイスをくれたのが、ブログ(インターネット上で公開する日記) 仲間で整体療術師の先生でした。
その先生の話では、「お湯を飲むと、体の老廃物が排出されて体調がよくなる」とのことだったのです。それから早速、50度ほどの白湯を、毎日こまめに飲むようにしました。
私の場合、最初のうちは白湯だと飲みにくかったため、お茶を薄めて飲んでいました。しかし、やがて白湯の味に慣れてくると、飲むと口の中がさっぱりして、おいしく感じるようになったのです。そのため、毎日飲み続けることに、特に抵抗はありませんでした。その結果、まず、大量の尿が出るようになつたのです。さらに、頭痛、肩こり、生理痛、便秘も改善し、とても体調がよくなりました。おそらく、白湯を飲むようになって、体にたまっていた毒素が、大量の尿とともに排出されたのだと思います。
そうするうちに、体重がへり始め、2005年の12月までに、さらに5kgへりました。つまり、トータルで15kgの減量に成功し、私の体重は43kgまで戻ったわけです。その問は、特に運動もせず、これといった食事制限をしていたわけでもありません。私は、「太陽が出ている時間帯は食べたいものを食べていい」という自分なりのルールを決めているので、食事に関するストレスは全くありませんでした。
心配していた血圧のほうも安定してきました。血圧のほうは白湯にプラスしてこちらも一緒に飲んだのがよかったように思います。
友達から血圧は早めに対処しないと血管がどんどん硬くなってしまう…と言われたのも重い腰をあげるきっかけになりました。
白湯を飲んで内臓が温まると、代謝(体内での物質の入れ替わり) がよくなり、やせやすくなるわけです。とにかく、白湯を飲めばいいだけなので、ほかのダイエット法に比べて、お金がかかりません。さらに、労力もいらないのが大変うれしいところで、長続きするポイントでもあります。
今では、白湯飲みは、ダイエット法というよりは、体調や肌の調子、内臓の調子などを整える方法として、私の日常生活に自然に溶け込んでいます。白湯飲みに出会えて、健康な体を取り戻すことができ、ほんとうによかったと思っています。
白湯飲みで胃腸が温められると、全身の新陳代謝がよくなり、水分も適度に補給されるので、血液がサラサラになります。その結果、高血圧が改善したと考えられます。体温が上昇して基礎代謝(安静時に消費するエネルギー量) が上がるため、ダイエット効果も現れるのです。また、飲む白湯の量は、一日に700〜800mlにしましょう。大量に飲むと、腸から吸収されるべき栄養が、排出されてしまうためです。