食べるのが早い!よく噛まない!は肥満の原因になる

人は、眠くなると自然にあくびをします。そして、あくびをすると目に涙がたまり、少しだけ眠気がとれた感じがします。
これは、あくびをすることで、かむ筋肉が引っ張られ、こめかみ一帯の古い血液がかき出されるためなのです。専門家はこのような動きを「第三の心臓」と名づけています。

第一の心臓はいうまでもなく、左胸の奥におさまっている心臓そのもの。第二の心臓は、呼吸のたびに収縮する横隔膜。そして、咀嚼することを、第三の心臓と呼んでいます。

ちなみに、第四の心臓は、足の筋肉の収縮運動。第五の心臓は、手の筋肉の収縮運動になります。つまり、第一の心臓は、酸素をいっぱい含んだ新鮮な血液を全身に送り出し、第二、三、四、五の心臓は炭酸ガスの充満した古い血液を心臓に送り返しているわけです。

これらの働きを、専門用語で「ミルキングアクション」と呼んでいます。もう少しくわしくいえば、たとえば腰や足を屈伸させることで、筋肉に平行して走っている血管系をくり返し圧迫し、それによって静脈血を心臓に送り返しているれけです。そのように考えれば、まだ心臓の働きが十分でない幼児が年中走り回っているのも納得できるのではないでしょうか。
じっと、静かに座っている子どもなど見たこともありません。そして、脳については、第三の心臓が古い血液をかき出すことで、新鮮な血液が流れこむようにしているわけです。

脳に流れている血液の約半分はこの「咀嚼=ポンプ」の働きによるものだといいます。

また、このポンプの働きをよくするには、咀嚼やあくびだけでなく、笑ったりかど歌ったりすると効果があります。「笑う門に福きたる」というのもうなずける話です。

このように考えれば、ガムをかむことで眠気がとれるというのも納得できます。逆に返せば、ガムの消費が伸びるということは、いかに現代の食物がやわらかすぎるか、それを物語っているわけです。

あまり、喜べる話ではないと思います。また、神奈川の大学病院の来院患者の食事時間を調査した結果を見ると、標準体重の人は男性が13〜16分、女性が15〜18分、食事に時間をかけています。

それに対して、肥満の人では男性が8〜10分、女性が11〜13分になっています。また、それに伴う一口当たりの咀嚼回数を見ると、標準体重の男性は8.9回、女性が9.4回。それに対して、肥満の人は、男性が7.7回、女性は8.2回という結果になっています。昔から、

早食いの人には肥満が多いというのもうなずける話なのです。また、昔はご飯を食べている時に小石が入っていたことがよくありました。気がつかないと、たいがいは石を砕いてしまったものです。つまり、かむ力というのは「石をも砕く」(約27キログラムといわれています)ほど強い圧力になっているわけです。それを、毎日くり返しているわけですから、全身に与える影響ははかりしれないほど大きなものがあります。

実際に、歯の矯正や治療をすると、知らないうちに、鼻炎、肩こり、高血圧、腰痛、頭痛などさまざまな病気が治ったという例が少なくありません。

まさに、咀嚼は全身に影響を与えるわけです。食生活、食物の話というと、とかくその食物に含まれている栄養素ばかりに目がいきがちですが、その食物のかたさということにも目を向けたいものです。問題は、現在の食事が、あまりにもやわらかくなりすぎていることにあります。それを防ぐには、今まで述べてきたように、「カタカナ食物(欧米化された食物)」、精製された食物を減らし、食物の一部分しか食べない習慣を減らすことです。
頭からおしりまで食べることも生活習慣には大切な要素です。
posted by diet at 15:43 | Comment(0) | ダイエット知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする